ミュージアムのひととき

第1回 人類学部 篠遠喜彦博士 [プロフィール]

[プロフィール]ハワイ・ポリネシア文化史・文化人類学・考古学者。ビショップ博物館人類学部ケネス・パイク・エモリー人類学上席特別研究員。「ハワイ人のルーツを探る」というテーマで50余年の調査活動をポリネシア全域に渡って行っています。2000年には仏領ポリネシア政府より騎士の爵位ならびに最高勲章であるナイト勲章を授与されました。

– ビショップ・ミュージアムと関わるきっかけについてお聞かせ下さい 1950年代はじめ私は千葉県市川市にあった日本考古学研究所に勤務していました。その頃日本の考古学界では日本にも旧石器文化があったのではないかということが大きな話題となっていました。私はこれに興味を持ち、米国に留学してアメリカン・インディアンの旧石器文化の勉強をして日本に帰り調査をしてみようと考えたのです。1954年手続きも終わり、6月にバークレーのカリフォルニア大学に入学の為サンフランシスコに向けプレジデント.ウィルソンで出航しました。ホノルル到着前、友人、スラックモートンがビショップ博物館のケネス・エモリー博士がハワイ島のサウス・ポイントで発掘をしているから途中下船して見学するようにとの電報が入ってきたのです。ホノルルで下船して次の船でカリフォルニア大学に行くつもりの私は結局、エモリー博士の強い勧めにしたがってサウスポイントの発掘に参加して以来、ハワイに50余年もとどまり、ポリネシアの考古学を専攻するようになったのでした。後悔するどころか私と私の家族はエモリー先生御夫妻には両親のような敬愛と感謝を持って亡くなるまで接してきました。

– 日本の皆様に一言 東太平洋ポリネシア文化圏に属すハワイには独特な歴史と文化があります。広い太平洋に関連する日本の方々に是非ビショップ博物館で太平洋の島々について知って頂きたいと思います。

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