伝説の癒し手 カパエマフの石
2022年6月18日‒10月16日
カバーイメージ: 短編アニメーション映画「カパエマフ」より、石と癒やしの力を持つ者たちの1シーン(カナカ・パキピカ社)
ワイキーキービーチにある4つの不思議な石に秘められた歴史と、その石にまつわる伝説上男女二元性を有する癒やしの力を持つ精霊たちの真実を探りましょう。
展示開催期間
2022年 6月18日から10月16日まで
ミュージアム開館時間
毎日開館
午前9時~午後5時
感謝祭とクリスマスは閉館
対象年齢
全ての方
場所
キャッスル・メモリアル・
ビルディング
「伝説の癒し手 カパエマフの石」展は、大昔ワイキーキービーチに置かれた4つの巨大石の過去と現代に於ける意義について模索します。 この4つの石は、心と体を癒やすヒーリングアートをタヒチからハワイにもたらした男女二元性を兼ね合わせた精霊たちである、偉大な4人のマーフーと呼ばれる者たちを敬うものです。 石は何世紀もの間残存してきましたが、その謂(いわ)れは封じられ、権威あるマーフーの役割は掻き消されてきました。
キャッスル・メモリアル・ビルディングにお越しになる皆様は、メインギャラリーに設置された等身大の癒やしの石と精霊たちに巡り合い、心を魅了する短編アニメーション映画が繰り広げる彼らの物語をご覧いただけます。 シアターに続いて、広々とした空間の部屋では映像スクリーンに囲まれ、石が置かれた場所とそれにまつわる物語が織り成す長い歴史に没頭することができます。
この展示は、体と心と精神は一体で、精神の癒やしなしで体の治癒なしとするハワイのホリスティック治癒の信念と実践について学べる場を提供します。 ハワイ語でラーアウ・ラパアウと呼ばれる薬草治療、そして滅多に見ることができない19世紀に使用されたロミロミ(マッサージ)の道具が展示されています
「伝説の癒し手 カパエマフの石」展は、ハワイ語の中でも唯一外の世界の影響を受けていないオーレロ・ニイハウ(ニイハウ島のハワイ語)と英語の2ヶ国語で説明されています。 ハワイの世界観を通した展示をするという責任を知らしめるべく、この展示はビショップミュージアムの今までの展示のうちで、総合的に見てハワイ語を最も使用した展示となっています。
伝説の癒し手カパエマフの石を通り過ぎる何百万という人々の中で、この石の物語と意義を熟知している人はほとんどいません。 癒やしと多様性を受け入れる姿勢はハワイの長い歴史の中で尊重されてきました。 その歴史を忘れることがないように、そのシンボルである石のある場所を復活させ、今回の展示で更なる対話が促されることを望みます。
短編アニメーション映画「カパエマフ」より、 石と癒やしの力を持つ者たちの1シーン(カナカ・パキピカ社)
1910年当時の伝説の癒し手カパエマフの石。リケリケ王女の夫でカイウラニ王女の父だったアーチボールド・クレッグホーン知事(オアフ島)のワイキーキービーチにあった自宅の庭から出土し4つとも纏められた直後の写真。(ビショップミュージアムのアーカイブス)
グレード・ショー・ラウンジで女装した3人のマーフー。 1973年頃から施行された「詐欺罪」に関する法律を犯した罪で逮捕されないよう(左上の赤い)バッジが作られた。バッジ: 「私は男性です。」(ビショップミュージアムのアーカイブス)
Roquin-Jon Q. Siongcoさんはグアムのマリアナ諸島出身のクィア(性的アウトサイダー、性的指向が定まっていない状態の人)。(カナカ・パキピカ社)
カパエマフ一般公開プログラム
カパエマフ一般公開プログラムは、バンク・オブ・ハワイのマキナニー・ファンデーション財団管理委員会より多大なご支援をいただいています。
多大なご寄付を頂き、この展示開催に至りました。 御礼申し上げます