Corned beef and kalo.

コンビーフ&カロ

ビショップミュージアム文化財部門ディレクターで、ハワイおよび太平洋文化と芸術のキュレーターも務めるヘアロハ・ジョンストンによって企画された 『コンビーフ&カロ展』は、ミシェル・タファリー氏の作品「Pisupo lua afe (コンビーフ2000) 」とバニース・アカミネ氏の作品「Kalo」を特集していま す。 この展示は輸入食品と構造化された土地利用が複雑に交錯する現在の状況において、農業を軸にした自給自足、環境持続可能性、そして日常生活 に絡んだ問題をアーティストがいかに浮き彫りにするか考察します。

展示開催期間

2024年3月9日 - 2024年9月15日

ミュージアム開館時間

毎日開館
午前9時~午後5時
感謝祭とクリスマスは閉館

対象年齢

全ての方

場所

J. M. ロング ギャラリー
Image Credit: Banaba/ Ocean Island, central Pacific, early 1900s, British Phosphate Commissioners, National Archives of Australia.
ミシェル・タファリー氏の「Pisupo lua afe (コンビーフ2000) 」は国際化による太平洋の文化、特に日々の食事の変化や輸入食品がもたらす影響に対する顕著な見解を示すものです。 タファリー氏は、平らにしたコンビーフの缶を等身大の牛の立体作品へと変身させ、太平洋諸島における伝統的な食生活から輸入食品への移り変わりを象徴しています。 この作品は健康や栄養に対する作者の懸念を明らかにするだけでなく、経済依存と農業による自給自足の喪失から起こるより幅広い潜在的な影響を考慮します。 タファリー氏の素材の斬新的な使い方と環境持続性や文化的アイデンティティという題材への取り組みにより、「Pispo lua afe (コンビーフ2000) 」は太平洋における現代社会での生活の複雑さに対する力強い主張を呈示する作品です。

バニース・アカミネ氏の「Kalo」は先住のハワイアンと土地との関係性、そして主食と文化的な象徴としても知られるタロ(ハワイ語でカロ)に焦点を当て、相補的でありながら明確な観点を示します。 アカミネ氏はワイヤーと紙を使い、ハワイの農業や伝統に重要な作物を代表するカロを作りました。 作品を通して、アカミネ氏は土地の使用方法、環境管理、そして伝統的な知識の保存など、現代の慣習がこの3つの極めて重要な繋がりを活性化させることも、衰退化させることもどちらも可能であることを再考するよう強く主張しています。

「Pisupo lua afe (コンビーフ2000) 」と「Kalo」は、共に観る人々を芸術、文化、そして人と自然の調和について考えさせます。 この展示はこれらの必要不可欠な議論のプラットフォームとして活躍し、グローバル化が進む現代で、伝統文化を維持していくという困難な課題に太平洋の現代アーティストがいかにして舵を取り協議するのかを深く理解してもらうように促します。 こうした象徴的な作品を同じスペースに展示することにより、そのような課題に対するアーティストの独創的なメッセージを伝えるだけではなく、環境や文化の再起能力を後押しする中で芸術が担う役割についての論議も促進します。

この展示への多大なご支援に感謝申し上げます。

Malama halo ka papa lo o kanawa.
the first insurance company of hawaii logo.
The image displays the logo of the hawaii tourism authority, which features the words "hawaii tourism" in a stylized blue font with a waveform above and the word "authority" beneath, accented.
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