サステナビリティ(社会と地球環境の持続可能性)
連絡先:
ミュージアムのサステナビリティ取り組み、またはダッシュボードに関するお問い合わせは Email でご連絡ください。
地球上で最も稀少で宝とも言える資源や動植物種の保護に対するビショップミュージアムの貢献は、保護や収集や科学の域にとどまりません。 サステナビリティがミュージアムの使命の核心であるようにと励んでいます。 自ら行動を起こし、またミュージアム全般の運営を通じて持続可能な具体的対策に取り組むことで、現状改善に貢献しています。
太平洋地域で受け継がれてきた知識は、持続可能な将来に向けた解決策の指針になります。 その知識を担うビショップミュージアムは、持続可能な行動を取ることにより環境を保護し、人類が環境に及ぼす負荷(個人や企業の活動により排出される二酸化炭素など)の軽減に貢献しています。 サステナビリティに関する教育教材、プログラム、および展示の構築と実施も行っています。
「土地が主人(あるじ)で、人は僕(しもべ)」 この引用は、「土地は人間を必要としないが、人間は土地を必要とし、土地を利用して生活を営む」と解釈できます。 それ故、私たちが暮らす環境を大切に扱うのは私たちの務め、義務、そして「クレアナ」使命なのです。
『オーレロ ノエアウ: ハワイの諺と詩的な語録』
取り組み
脱 使い捨てプラスチック製品
ビショップミュージアムは、2019年12月から使い捨てプラスチック製品の利用を廃止しました。 ミュージアムのカフェやギフトショップ、さらに自動販売機から購入できる飲み物全ては、ペットボトルに取って代わりアルミ缶使用となりました。 また、キャンパス各所に給水ステーションを設置しました。
食べ物に関しては、ギフトショップとカフェにある使い捨てプラスチック製の小袋に入ったスナックと、人事部に保管されている使い捨てプラスチック製袋に入ったスナック類全てを撤去し、代わりに環境に配慮した商品を取り入れました。
私たちのあらゆる生活面で、プラスチックは不可欠な存在ですから、使い捨てのプラスチック製品を使わないようにするには甚だしい努力を要します。 しかし、徹底して使用しないことで、埋め立て式ゴミ処理地、海、ビーチ、生活する場、そしてハイキングコースなどにプラスチック製品が持ち込まれなくなることにつながるのです。
省エネと節水
ビショップミュージアムは、2020年に、キャンパス内における省エネ対策向上のために、ハワイエネルギーEmPOWERというコーホート調査グループに参加しました。
ハワイエネルギーという団体のワークショップに参加し、2021年に行われた一部払い戻し制度を通して、省エネ対策の向上と光熱費の削減への取り組みを始めました:
- スマートプラグを設置して使用していないときには機器の電源を切る
- 以前から使用してきた冷蔵庫と冷凍庫を、最新式省エネタイプのENERGY STAR機器に取り替える
- 既存の照明器具を省エネタイプのLED照明に替える
年間を通した水の使用量を削減するために、芝生とガーデンの散水を必要な時だけ行い、また蒸発の少ない早朝に散水を行います。 さらに、水の使用量が最も多いピーク時をはじめ、漏水やシステムの問題等の検知策としてダッシュボードを設置しました。
再生可能エネルギー
ビショップミュージアムには、コーニアビル、パウアヒビル、リチャード・T・マミヤ・サイエンス・アドベンチャー・センター(SAC) 各々の屋上、そしてSAC背後の地面に設置された計4ヶ所、合計720枚のソーラーパネルが設置されています。
この太陽光パネルが年間に生み出す電力量は28万キロワットで、これは冷蔵庫432年間分の(毎月54キロワット使用)電力供給、又は、7千台の電気自動車を完全充電(毎チャージ40キロワット)することが可能な電力量です。この太陽光パネルのおかげで、サイエンス・アドベンチャー・センターで必要とされる33%の電力とミュージアムキャンパス全体で使用する10%の電力量をまかなえています。
地域コミュニティの関与
地域コミュニティ内のサステナビリティを専門とする支援者に、引き続き指導を求めていきます。 地域コミュニティと協力することで、ローカルの皆さん、ミュージアムのスタッフ、そして来館者の方々にミュージアムと協力関係にある多くのサステナビリティ団体との活動がいかに重要であるかについて説明できます。地域コミュニティ支援者は:
プログラムと活動
ビショップミュージアムは、ハワイと世界各地で行われているサステナビリティに関する実践をテーマとしたオンラインのプログラムやキャンパスで開催するプログラムを提供しています。
- サイエンスとサステナビリティのフェスティバル
毎年3月開催
ハワイのユニークで多様性のある自然環境を積極的に保護する ことと、都市で生活する我々に出来ること、そして私たちが住む ハワイの保護と保存を念頭に置いた都市設計の重要性を強調 します。 - サステナビリティ・スカベンジャー・ハント
(「がらくた集め」という意味の「スカベンジャー・ハント」は、アメリカやカナダなどでよく行われる娯楽ゲームの一種です。 ゲームの参加者は、主催者から配布されたリストに載っているアイテムや課題として指示されているものをなるべく多く集め、時間とアイテムの数などで得点を競ったりして遊びます。)
毎日催行
サステナビリティに向けたミュージアムの取り組みと貢献について構内を探索しながら学ぶことができます。 - パウ ハナ プー カーコウ セミナーシリーズ
2週間に一回、研究員、コレクションマネージャー、地域支援者に よってハワイと太平洋地域の文化、科学、サステナビリティ、そして歴史を奨励するライブストリーミング配信プログラム。
このようなプログラムと活動を提供することで、日々の生活の中でのサステナビリティに対する取り組み、個人が実行できる活動の模索、そしてそのアイデアを他の人たちと共有することの大切さをご理解いただき、皆さんの意欲をかき立てることになればと願っています。
メンバーズカードのデジタル化
紙の使用量とゴミの削減を実行するため、ビショップミュージアムは、2021年秋からメンバーシップカードのデジタル化を開始しました。
- 目標
- 25%のメンバーが2021年12月31日までに、アプリケーションをダウンロードし、デジタル化カードに参加
- 50%のメンバーが2022年3月までに、デジタル化カードに参加
- 75%のメンバーが2022年6月までに、デジタル化カードに参加
- 100%のメンバーが2022年9月までに、デジタル化カードに参加
この他にも、ビショップミュージアムのメンバーの皆さんが資源を節約する方法はありますか?
- 自動更新の手続き
自動更新の手続きをすると、更新依頼の郵送の必要がなくなります。 年会費のお知らせに関するEメールをお送りします。 いつでも、キャンセル可能です。 - 早期更新とオンライン更新
早めにオンラインで更新手続きをして頂くことで、更新依頼の郵送量が削減され、メンバー向けの特定印刷物のみの郵送になります。 - デジタル化チケットでチェックイン 入館予約やイベントのチケット予約をすると、入館の際、プリントしたチケットの代わりに、ご自分のスマホで提示することができます。
グリーン配送: ゴミを最小限にとどめる努力は、ハワイに対する究極のアロハです
ミュージアム全般の取り組みの一環として、ビショップミュージアムプレスは、できる限りリサイクルまたは再利用(リユース)された、いわゆる「第2の人生」梱包材を使用しています。 お客様にもリサイクルまたは「第3の人生」となる箱や使い捨てのプラスチック製梱包材の活用をお薦めしています。
使用済みの梱包材の寄付をご希望の方は、こちらへご連絡ください:
ビショップミュージアムプレス
press@bishopmuseum.org
808.848.4126
スタッフのサステナビリティ・フイ
変革は組織の内部から関係者が一体となって参加するのが最適です。スタッフで構成されたチームのうち、熱心な代表者と協力しサステナビリティ・フイ(ハワイ語の hui は、同じ目的を持った人が集まって作るクラブやグループ)を設け、ミュージアム全域にあるオフィススペースで、どうやったら持続可能な活動ができるか話し合うために2週間に1回ミーティングを行なっています。
中でもフイ(グループ)の最も貴重な成果は、私たち一人ひとりが、どうしたら職場や家庭でもっと環境に良い行動が取れるか考えるようになった ことです。
自然科学
ビショップミュージアムは、100年以上ハワイと太平洋諸島の民俗学と生物学研究に関与してきました。 ミュージアムのコレクション、生物標本、公開済み又は非公開文書の保管図書館、生物多様性に関するデータベース、及びスタッフの専門知識は、環太平洋地域に
関連する比類のない知識源となっています。
ミュージアムのコレクションについて更に関心のある方は、こちらのページをご覧ください:
https://www.bishopmuseum.org/explore/
ハワイ固有種
ミュージアムの15エーカーのキャンパスでは、130年の歴史を通して、数多くの異なった種類の植物が育成されてきました。 ハワイと熱帯太平洋諸島の植物標本である最大かつ最も包括的コレクションを保持する機関として、ミュージアムの植物標本を保管する植物学コレクションは、在来種、帰化種、そしてハワイの栽培品種植物に関して最も重要な資料となっています。
ミュージアムの植物標本は、新しく導入された種を識別する主要な参考資料となっています。この事実を考慮して、敷地内で育つ外来種の植物を取り除くと同時に、在来種とカヌープラントのみを植えて栽培することに著しい努力を重ねてきています。
固有種について更に関心のある方は、こちらのページをご覧ください:
ビショップミュージアム植物学:
https://www.bishopmuseum.org/botany/
サステナブル関連のイベント
サステナビリティに関連した取り組みと一致して、イベントを企画する時に環境問題と社会の一員としての責任を念頭に置くことの重要性を強調しています。 これは、ミュージアムのプログラムとミュージアムの施設を借りて使用する外部の団体の皆さんの双方にお願いしています。
サステナブルなイベントで心がけることは、地元の食材の提供、地元の食材を使用する仕出し屋の利用、堆肥化可能な皿、フォーク、スプーン等の使用、環境に配慮した自然素材の飾り付け、ゲストにマイボトルの持参を推奨、そしてゴミ管理の効率化などです。
イベントで使用されたレイが入っていた容器や袋の回収も行っています。 捨ててしまわず、レイを販売するお店に譲り渡し、容器や袋が継続して再利用されていくことに関して、多大な歓迎と支援を得ています。
サステナブルなアプローチは、イベント企画者と参加者双方にとり、イベントの経験をよりやりがいがあり、価値のあるものとしてくれます。 これに関する情報は、サステナブルイベントSustainable Events に関する文書をご覧ください。
継続的な取り組み
スタッフ、来館者、そして地域の皆さんが、どうしたらアーイナ(大地)のより良い世話役で支援者となれるか常に模索しています。 新しい取り組みや努力、更に、現在行われている取り組みの進行状況について頻繁に最新情報をご確認ください。参加することに関心のある方は、直接ご連絡ください。
更なる情報が必要の方は、こちらへご連絡ください:
ビショップミュージアム、サステナビリティ専任、クリス・ホッブス
Chris.Hobbs@bishopmuseum.org.
ビショップミュージアムは、将来のために持続可能な行動をとることで、環境を保護し、人類が環境に与える負荷(個人や企業の活動により排出される二酸化炭素など)の軽減に貢献しています。使い捨てプラスチック製品ゼロのキャンパスであるため、来館者の皆さんに、リフューズ(発生回避)、リデュース(ゴミの減量)、リユース(再利用)、リサイクルをお願いします。